尾瀬

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日本百景

尾瀬は福島県と新潟県、群馬県の3県にまたがる、高地にある盆地状の高原です。
中心となる尾瀬ヶ原は約1万年前に形成されたと考えられています。
尾瀬国立公園に指定されていて、日本百景にも選ばれています。
尾瀬は活火山である燧ケ岳(ひうちがたけ)の噴火活動でできた湿原で、ミズバショウやミズゴケなど湿原特有の植物郡が見られます。
ほぼ全域が国立公園特別保護地域、及び特別天然記念物に指定されていて歩道以外の立ち入りが厳しく制限されています。
地理的には至る仏山、燧ケ岳(ひうちがたけ)、中原山などの2000m級の山々に全方向を囲まれてた盆地で、尾瀬沼と尾瀬ヶ原周辺に湿原が多いです。
沼や湿原は只見川の源流となっていて、尾瀬ヶ原の水はすべて三条の滝となり流れます。

湿原

尾瀬ヶ原の湿原はいつくかに分割されてそれぞれの名称がついています。
「上田代」「中田代」「下田代」など主な湿原で周囲にも「背中アブリ田代」「ヨシッ堀田代」「赤田代」などの湿原があります。

歴史

尾瀬の歴史としては、平野長蔵死が尾瀬沼岬に行人小屋を建ててもらったことから尾瀬開山といわれています。
古くは尾瀬には上州(群馬県)と会津(福島県)を結ぶ交易路が通っていました。
地名の由来としては「平家落人伝説」と関係あるものがあって歴史ロマンを感じさせてくれます。

水力発電

1903年には、尾瀬における水力発電が発表され、当時富国強兵のために電力の増産が国を挙げての課題だったのです。
この計画に基づいて大正時代の電力会社が尾瀬の土地を買収し、尾瀬の自然は守るべきであるという声が政府内にも広がりました。

ハイキング

昭和30年代後半には、戦後の混乱もだいぶおさまってきて人々の生活にも余裕が出てきて、名曲「夏の思い出」やハイキングブームと重なって尾瀬を訪れるハイカーが急増してきました。
一時期、自然を守る設備やハイカーのマナーも低く、尾瀬の自然は急速に荒廃したこともありましたが、関係者の地道な努力によって尾瀬は美しいその姿を取り戻したことがあります。

高山植物

尾瀬への入山としては5月から冬期閉鎖が開催される11月の頃がおすすめです。
6月にはミズバショウ、7月にはニッコウキスゲ、10月は紅葉と尾瀬ならではの色合いを季節とともに楽しめます。
高山植物でも主に至仏山で見ることのできるものとしては、キバナノコマノツメ・チングルマノミ・オゼソウ・タカネバラ・ウスユキソウなどですが、強すぎる紫外線や風など植物にとっては厳しい環境でも見ることができます。
木々の隙間から漏れてくるわずかな光に頼って生活している植物群ではアズマシャクナゲ・ウスバサイシン・エンレイソウ・オオカメノキ・ジャコウソウ・テングクワガタ・アカモノ実・ゴゼンタチバナの実など多数見ることができます。

尾瀬の動物

野鳥としてもアカゲラ、ウグイス、エゾムシクイ、オオルリ、イワツバメ、オシドリなど尾瀬周辺では多数見聞きすることのできる野鳥が生息しています。
尾瀬の自然に育まれた動物たちではトンボ・イワナ・シマヘビ・ツキノワグマ・ヤマネ・オコジョ、その他のたくさんの生き物などを見られます。
尾瀬の自然に触れるには、入山マナーをしっかりとま守ることも大切です。
豊かな自然環境と動植物は自然遺産です。
標高も1,400mの高地なので天候の急変や防寒など服装や装備など怠らないようにすることが必要です。

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所在地マップ

【所在地】群馬県利根郡片品村尾瀬

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