磐船神社

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

天の磐船

交野市の南端、天野川の渓谷沿いにあり、「天の磐船」(あめのいわふね)とよばれる天野川を跨ぐように横たわる高さ約12メートル・長さ約12メートルの舟形巨岩を御神体としています。
本殿はなく、巨岩の前に小さな拝殿があり、南側(上流)に社務所があります。

起源

神社の起源は不明であるが、天照国照彦天火明奇玉神饒速日尊(あまてるくにてるひこあめのほあかりくしたまにぎはやひのみこと = 饒速日命)が天の磐船に乗って河内国河上の哮ヶ峯(たけるがみね)に降臨されたとの伝承があります。
交野に勢力を保っていた肩野物部氏という物部氏傍系一族の氏神であり、一族が深く関わっていたといわれています。
中世以降は、山岳信仰や住吉信仰の影響を受け、現在も境内には神仏習合の影響が色濃く残されています。

磐船街道

神社のすぐ横を磐船街道が通っていて、 かつては国道168号線の一部であり、神社付近では道路幅が狭く、すれ違い渋滞の名所でした。
川幅も巨岩が跨ぐほど狭く、過去にはたび重なる天野川の氾濫により、社殿・宝物などの流失が続き、防災上のネックとなっていたのです。

天磐船

大阪府の東北部、交野市を南北に流れる天の川の上流にあり、高さ12m、幅12mの船形の巨岩「天磐船(あめのいわふね)」をご神体とする神社があります。
言い伝えによると、物部氏の祖神とも言われる饒速日命が高天原からこの地に降臨した時、用いていた舟が石となり、神格化したといいます。
大阪城築城の際、加藤清正がこの巨岩を運び出そうとしたが叶わず、岩の上に「加藤肥後守清正」と刻み、断念したという伝承もあります。

岩窟めぐり

御神体のそばにある巨岩には、天の川に面して大日如来、観音菩薩、地蔵菩薩、勢至菩薩の4体の仏像が彫られています。
古来より神道家や修験道の行場として知られる同社では、巨岩の下に広がる岩窟内に入る「岩窟めぐり」も行なわれていて、一般の参拝者も体験することができます。

創祀の由来

磐船神社の御由緒としては、自然・巨石信仰・天都神の降臨・仏教の伝来・神仏習合・神仏分離・日本の信仰の歴史を物語るお宮です。
「創祀の由来」としては御祭神饒速日命が天照大御神の詔により天孫降臨された記念の地。
古典では「河内国河上哮ヶ峯」と呼ばれています。

岩窟拝観

御祭神名としては、天照国照彦天火明櫛玉饒速日命(饒速日命)(あまてるくにてるひこあめのほあかりくしたまにぎはやひのみこと)です。
「岩窟拝観」としては、古来より神道家や修験道の行場として知られ、多数の巨石が形作る岩窟は或るところは広い洞窟を成し、或るところは人一人がやっとくぐり抜けられるような狭い穴のようになっており、中には天野川が流れ込み急流となり岩を削り、特別な行法を知らない人でも岩窟巡りをするだけでも行になると言われる所です。
この岩窟は拝観していただけます。

御神体

御神体「天の磐船」は饒速日命が高天原より降臨に際し乗ってこられた天の磐船です。
よく見られるその一部が地中に隠れた磐座ではなく、全く独立した巨石(高さ12メートル、幅12メートル)で他の石と絶妙のバランスを取りながら天野川の上に蔽い被さっています。
その姿には、合理的な現代人でも天から降りてきたと言う神話を納得させる迫力がり、磐の舳先部分には大阪城築城の際石垣の材料とすべく試みて失敗した加藤清正の名前が彫られているが風化のため現在では見ることができません。
「天の岩戸」は神代の昔、天照大御神がお隠れになり、世の中が闇に包まれたという有名な神話の中のエピソードの舞台となったのが天の岩戸です。
日本各地に見られるが当社の特徴は三つの巨石がまさしく扉の様に組み合わさり、手力雄命のような力持ちがいれば簡単に開きそうな構造になっていることです。
岩戸に向かってお参りすると丁度伊勢の神宮の方向になります。

大岩大神・白福大神

道祖神・大岩大神・白福大神は、丁度御神体「天の磐船」の裏が峠の頂上となり、そこに大岩大神、白福大神と彫られた大岩が祀られています。
この岩はその形がそれぞれ男女のシンボルの様な形をしており、勿論自然に造形されたものであるので、昔の人も不思議に思い、これを男女それぞれの守り神として崇敬したようです。
いまでも子宝を恵んで下さる神様、あるいは泌尿器系の病に霊験あらたかな神様として崇敬があります。

この観光名所のキーワード

所在地マップ

【所在地】大阪府交野市私市9丁目19−1

※当サイトの文章データ、写真データの無断転用・転載を禁止します。
※チャート図のグラフは、サイト運営者の主観によるもので内容を保証するものではありません。

磐船神社の近郊にある観光名所

四天王寺

四天王寺

ジャンル:神社・寺

聖徳太子建立七大寺の一つ 四天王寺(してんのうじ)は、大阪市天王寺区四天王寺にある寺院で、聖徳太子建立七大寺の一つとされています。 山号は荒陵山(あらはかさん)、本尊は救世観音菩薩(くせかんのんぼさつ)で、「金光明四天王大護国寺」(こん...

あべのハルカス

あべのハルカス

ジャンル:建物

日本で最も高いビル あべのハルカス(Abeno Harukas)は、大阪市阿倍野区に立地する超高層ビルで、阿部野橋ターミナルビルの中核を担っています。 2010年(平成22年)1月9日に着工され、2014年(平成26年)3月7日に全面開...

通天閣

通天閣

ジャンル:建物

国の登録有形文化財 通天閣(つうてんかく)は、大阪府大阪市浪速区にある新世界の中心部に建つ展望塔で、2007年5月15日に国の登録有形文化財となりました。 公式キャラクターは「ビリケン」で、大阪の観光名所として人気があります。 5階の...

大阪城

大阪城

ジャンル:城・史跡

太閤さんのお城 大坂城・大阪城(おおさかじょう)は、摂津国東成郡大坂(現在の大阪市中央区大阪城の大阪城公園)にあった安土桃山時代から江戸時代の城および、由来する大阪市の地名です。 別称は金城あるいは錦城といいます。 近代以降、「大坂」...

道頓堀周辺

道頓堀周辺

ジャンル:景観・街並み

大阪・ミナミの代表的な繁華街 松竹座にカニ道楽、そしてグリコの看板などによって象徴される道頓堀は、大阪・ミナミの代表的な繁華街です。 道頓堀の名は、慶長17年(1612)に私財をなげうって川を開削した安井道頓(やすい・どうとん)の名前に...

 
ページ先頭へ