ベネッセアートサイト直島

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概要

「ベネッセアートサイト直島」は、岡山市に本拠を置く教育関係企業ベネッセコーポレーションが、瀬戸内海に浮かぶ離島・直島(香川県直島町)で展開する、現代美術に関わるさまざまな活動の総称で、ベネッセハウス、家プロジェクト(島内の海岸や集落を使ったアート作品のインスタレーション)、その他刊行物やシンポジウムなどを含んでいます。
福武總一郎の主導の下ベネッセコーポレーションが1980年代後半より美術館・ホテル・キャンプ場の複合体「直島文化村」で行ってきたアート活動が、直島島内の海岸や古民家や路地なども舞台となるようになり、もはや美術館内部に納まらない規模になってきたため、2004年(平成16年)7月より「直島文化村」ほか島内のアート活動の総称を「ベネッセアートサイト直島」に改称したものです。

ベネッセハウス

企業コレクションであった美術品も多いですが、ベネッセハウスの構造や瀬戸内の景観、集落の歴史などを踏まえて、直島だけのために構想し制作・設置され、直島以外では見られない場所限定的な(サイトスペシフィックな)インスタレーション作品が増えてきたのが特徴です。
ベネッセハウス(安藤忠雄設計、1992年)は、ホテル部分は、本館および1995年増築されたところでケーブルカーで登る山頂の別館です。
「ホテル部分新館」「美術館部分(旧称・直島コンテンポラリーアートミュージアム)」などがあり、周辺の海岸には、ベネッセハウスとシーサイドパークの間や、専用桟橋に続く海岸沿いの山林や道端、海辺にも野外設置作品があります。

家プロジェクト

家プロジェクトは、島内の集落・本村(ほんむら)の、今は使われていない古民家の修復・町並み保存と同時に、現代美術のインスタレーションを組み合わせて恒久展示場としたもので、中には新築の建物もあり、名前は屋号やかつてあった寺社に由来しています。

関連施設

関連する施設としては、地中美術館(安藤忠雄設計、2004年)で、クロード・モネ、ウォルター・デ・マリア、ジェームズ・タレルの3人の作品を、本人たちの構想を最大限生かしながら設置するために、山の上の塩田跡の地下に建設されたもので、2004年にオープンしています。
地下にありながら自然光を採り入れ1日のうちでも時間によって作品の見え方が変化するのも魅力のひとつです。
地中美術館は「自然と人間を考える場所」として、2004年に設立されました。
直島の南側に位置し、館内にはクロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品が安藤忠雄設計の建物に恒久設置されています。
アーティストと建築家とが互いに構想をぶつけ合いながら作り上げたこの美術館は、建物全体が巨大なサイトスペシフィック・ワークといえるでしょう。
直島の美しい景観を損なわないよう建物の大半が地下に埋設されたこの美術館は、地下でありながら自然光が降り注ぎ、一日を通して、また四季を通して作品や空間の表情が刻々と変わります。

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所在地マップ

【所在地】香川県香川郡直島町琴弾地

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