高千穂峡

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国の名勝、天然記念物

高千穂峡(たかちほきょう)は、宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井にある五ヶ瀬川にかかる峡谷、国の名勝、天然記念物に指定されています。
阿蘇カルデラをつくった火山活動によって、約12万年前と約9万年前の2回に噴出した高温の軽石流(火砕流の一種)が、当時の五ヶ瀬川の峡谷沿いに厚く流れ下りました。
この火砕流堆積物が冷却固結し熔結凝灰岩となり、柱状節理が生じたものです。
熔結凝灰岩は磨食を受けやすいため、五ヶ瀬川の侵食によって再びV字峡谷となったものが高千穂峡です。
高さ80m~100mにも達する断崖が7kmにわたり続いており、これを総称して五ヶ瀬川峡谷(高千穂峡)と呼んでいます。

貸ボート

高千穂峡は五ヶ瀬川という一級河川の一部ですが、当然天候などにより水位の増減があります。
この貸ボートも水位の影響を受け、一定水位を越えると(乗り場付近が水没するため)ボートの貸出し・運行を休止されます。
そのとき高千穂峡付近で雨が降っていなくても、上流で大雨が降ったり、前日までの大雨による増水がなかなか引かないような場合にも休止になっていますが、増水さえしていなければ小雨くらいでは普通に乗ることができます。
もともと狭い渓谷なので、駐車場にあまり余裕がありません。
そのため現在では繁忙期には付近の施設の駐車場と高千穂峡を結ぶシャトルバス(100円)が運行されています。
マイカー客などは誘導員の指示に従うことが必要です。

真名井の滝

真名井の滝(まないのたき)は、高千穂峡の川幅が狭まった部分に流れ落ちる滝で、日本の滝百選の一つです。
峡谷の崖上は自然公園となっており、その中にある「おのころ池」より流れ落ちる水が真名井の滝となっています。
神話によれば天村雲命(あめのむらくものみこと)という神が天孫降臨の際に、この地に水がなかったので水種を移したもので、これが天真名井として湧水し、滝となって流れ落ちているといわれています。

断崖

「高千穂峡」は、阿蘇熔岩が浸蝕されてできた峡谷で、高いところで100m、平均80mの断崖が7kmも続いています。
峡谷には、玉垂の滝・真名井の滝・あららぎの滝などがあり、新緑と紅葉の頃は特に美しいです。
また渓谷の清水を使った夏のそうめん流しでも知られています。

周辺の観光

周辺の観光スポットとしては、「高千穂神社(十社大明神)」で、別称十社大明神は、垂仁天皇時代の創建と伝えられています。
毎年旧暦12月3日に神楽の始まりとされる笹ふり神楽の奉納があります。
春の例祭は4月16日で高千穂峡への浜下り神事があります。

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所在地マップ

【所在地】宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井御塩井

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