華厳の滝

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華厳の滝

華厳の滝は栃木県日光市にある滝です。
滝の発見者としては勝道上人といわれ、仏教経典のひとつである華厳教から名ずけられたものといいます。
付近には、阿含滝・方等滝・般若滝・涅槃滝もあり、滝の名前は五時八教説(ごじはっきょうせつ)という、最澄が日本に紹介したものを日蓮という人が採用して法華経が最高の教えであるという教えから名ずけられています。

日本三名瀑

男体山の噴火によって堰き止められた中禅寺湖から流れる唯一の流出口大谷川にある滝で、落差97mの滝を一気に流れ落ちる様は壮観です。日本三名瀑のひとつにも数えられています。
中段部分からは十二滝とも呼ばれて、表出した伏流水による無数の滝が簾状に並んで流れ落ちています。
滝の下流部には華厳滝が形成した華厳渓谷が続いており、一説によると太古の華厳滝は800mほど下流にあったと考えられています。
現在の位置には、崩れやすい男体山の噴出物を侵食しながら現在の位置へと移動したということです。
また侵食は現代でも続いているといわれます。

迫力ある滝壺

滝付近の大谷川北岸には観光客向けの有料の華厳滝エレベーターが設置されています。
エレベーターで降りていくと滝壺を正面間近に見ることができ、観瀑台から間近に見る滝壺は迫力満点です。
5月には新緑、6月にはたくさんのイワツバメが滝周辺を飛びまわっています。
1月から2月にかけて、十二滝と呼ばれる細い小滝が凍ってしまうために滝全体がブルーアイスに色どられて四季折々に違った景観を楽しめます。

華厳渓谷

華厳滝の下流側には大谷川に沿って華厳渓谷と呼ばれるV字谷が続いており、男山の噴出物でできた谷は壊れやすく危険で、現代では無断での立ち入りが禁じられていています。
渓谷は華厳滝と阿含滝が壊れやすい谷を侵食することで、形成されているといわれます。

馬返し

かつては渓谷の上流域には遊歩道も設けられていました。
ハイキングコースなどもあって、渓谷には茶屋や岩壁を登って白雲滝への観瀑台へと至る道もあったといいます。
渓谷の下流部としても第一いろは坂となっていて、このあたりからは大谷川支流にかかる方等の滝や般若滝などの滝を見ることもできます。
渓谷は第一いろは坂と第二いろは坂の分岐点・合流点である「馬返し」と呼ばれる場所まで続いています。
「馬返し」という地名は奥日光地域が女人禁制であったことに由来しています。

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所在地マップ

【所在地】栃木県日光市中宮祠2479−2

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