兼六園

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日本三名園の一つ

兼六園(けんろくえん)は、石川県金沢市にある日本庭園。
国の特別名勝であり、日本三名園の一つに数えられます。
17世紀中期、加賀藩により金沢城の外郭に造営された藩庭を起源とする江戸時代を代表する池泉回遊式庭園で、広さは約11.7ヘクタールあります。
岡山市の後楽園と水戸市の偕楽園と並んで、日本三名園の一つに数えられ、1922年に国の名勝、1985年には国の特別名勝に指定されています。
金沢市の中心部に位置し、旧百間堀の底を道路とした百間堀通り(百万石通り)を橋で渡ったところの石川門から、金沢城を復元中の金沢城公園へと続いています。

加賀藩の庭園

江戸時代、加賀藩の庭園として造られたことに端を発する。
延宝4年(1676年)に5代藩主前田綱紀が「蓮池亭(れんちてい)」を造り、その庭を「蓮池庭(れんちてい)」と呼んだのが始まりとされています。
これは、蓮池門(れんちもん)を入った辺りであり、現在7つある門の中で正門とされている。
当時は、金沢城の外郭として城に属していました。
南端(石川門と反対側)にある山崎山は、惣構土塁の一部です。

白河楽翁公によって命名

兼六園は13代藩主前田斉泰が現在のものにほぼ近い形にしたとされます。
「兼六園」の名称が定められたのもこの頃です。
名称は宋代の詩人・李格非が「洛陽名園記」の中で、中国洛陽の名園「湖園」を謳った「宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺望の六つを兼ね備える名園」に倣い、文政5年に白河楽翁公(松平定信)によって命名されたといいます。
園内には自然の高低差があってこれによって、園路を登りつめていく際の幽邃な雰囲気と、高台にある霞ヶ池周辺の宏大さ、眼下の城下町の眺望を両立させています。

春夏秋冬の趣

園内は春夏秋冬それぞれに趣が深く、季節ごとに様々な表情を見せます。
特に雪に備えて行われる雪吊は冬の風物詩として情緒を添え、霞ヶ池を渡る石橋を琴に見立てて徽軫(ことじ)をなぞらえた徽軫灯籠(ことじとうろう)は、兼六園を代表する景観となっています。

日本最古の噴水

園内の噴水は、日本に現存する最も古い噴水であるといわれ、これより高い位置にある園内の水源、霞ヶ池から石管で水を引き、水位の高低差だけを利用して、水を噴き上げさせています。
そのため、水が噴き上がる最高点は、ほぼ霞が池の水面の高さに相当します。
ポンプなどの動力は一切用いておらず、位置エネルギーのみを利用したものです。

観光利用

明治以降は長らく殿様の私庭として非公開であったが、1871年から日時を限っての公開が始まり、1874年5月7日から正式に一般公開されています。
1876年には兼六園観光案内組合が組織され、積極的な観光利用の歴史が始まりました。

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所在地マップ

【所在地】石川県金沢市兼六町1

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