袋田の滝

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日本の滝百選

「袋田の滝」あるは茨木県久慈群大子町袋田にある滝です。長さ120mで幅73mで、冬は「氷瀑」といって滝が凍結する現象が発生することがあります。
茨木県指定名勝で、茨城県北ジオパークのジオサイトのひとつです。
「華厳滝」「那智滝」と同じく日本三名瀑のひとつに数えられる場合もあり、日本の滝百選に選定されています。
江戸時代には水戸藩の領地内でもあり、水戸黄門として知られる德川光圀が訪れたこともあります。
地質学的には新生代の中新世の中頃に堆積した地層でできています。
地層が堆積した環境として下位では川や沼などの淡水ですが、上位では海に棲む貝の化石が発見されることから海であったことがわかります。

四季折々に表情を変える滝

この滝の別名は「四度の滝」といって、滝川が四段に岩肌を落ちるところから名づけられている説と、むかし、この地を訪れた西行が「この滝は四季に一度ずつ来てみなければわからない真の風趣は味わえない」と、この滝を絶賛したと伝えられている説があります。
四段の岸壁を流れる水のつくり出すラインはまるで白糸のようになめらかです。
ときには激しく、さまざまな表情を見せ、新芽吹く木々の碧の頃、涼を求めての夏の頃、あでやかな紅葉を見せる秋、厳しい寒さで滝が氷結する冬と「袋田の滝」は四季折々に姿を変えてくれます。

車でのアクセス可能

滝から少し離れた町営の無料駐車場があります。滝の近くには民間の有料駐車場がたくさんあります。
滝入口の歩行者有料トンネルまでは歩いて10分程度で、滝を望む展望台へは有料トンネルを歩いて行くことができますが、大人300円、子ども150円ほどの料金です。

近郊の温泉

付近の温泉としては、「袋田温泉」の茨城県久慈群大子町にある温泉です。
泉質としては、ナトリウム硫酸塩塩化物泉で、源泉温度は29℃、単純温泉で源泉温度は43℃飲湯による効能があるとされています。
無色透明無臭の重炭酸含有泉で、アルカリ性単純温泉で美肌・筋肉痛・神経痛・関節痛・五十肩・うちみ・くじきなどの効能があります。
袋田温泉の開湯は平安時代で、古くから「袋田の湯」と呼ばれていますが、開湯伝説としても田んぼの中から自然湧出(ゆうしゅつ)泉があって「田毎の湯」とも呼ばれています。
袋田温泉のほかにも大子温泉・月居温泉・淺川温泉、森林の湯などがあり、総じて奥久慈温泉郷と呼ばれています。

周辺観光

温泉以外では「日本の滝百選別」にも選ばれている「袋田の滝」をはじめ、月待ちの滝、大子観光やななど自然景観が楽しめ、秋の紅葉や春の新緑、夏のアウトドアなど自然がいっぱいです。
食材としても全国特殊鶏(地鶏)味の品評会で1位に輝いた、奥久慈鶏をはじめ、八溝山を源流とする久慈川の鮎やそば、蒟蒻、湯葉、山菜などが有名です。

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所在地マップ

【所在地】茨城県久慈郡大子町袋田

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