榛名山

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榛名山

榛名山(はるなさん)は群馬県にある上毛三山のひとつで古来山岳信仰を受けてきた山で、山の南西麓には榛名神社が祀られています。
山頂には榛名湖と中央火口丘の榛名富士が聳えています。
榛名山は非常に多くの峰を持つ複雑な山容をしていて、最高峰の「掃部ヶ岳」「天目山」「相馬山」「二ツ山」溶岩円頂丘の「烏帽子岳」「鬚櫛山」「水沢山」「鷹ノ巣山」「三ッ峰山」「杏が岳」「古賀良山」「五万石」などの多くの側火山があります。

伝承

中腹からは展望がよく渋川市を一望でき、神社でも榛名神社、水沢観音というような信仰が山中にあります。
榛名山にある伝承としては、巨人のダイダラボッチが富士山浅間山、榛名山を競争でつくった話や、富士山のダイダラボッチが勝ったという民話、榛名神社が諏訪神社から井戸を通して食器を借りたという話、弘法大師が杖で井戸を掘り当てたという民話なども残っていて、山岳信仰が盛んであったことをうかがわせています。

温泉

榛名山の大自然を背景にお湯に浸ると疲れが和らいで心がやすらいできます。
周辺には伊香保温泉をはじめとする各種の温泉が出ています。
榛名山は那須火山帯に属する標式的二重火山で温泉はきめ細かく、なめらかで肌にやさしい湯量豊富な天然温泉です。
榛名湖温泉では榛名湖のほとりにあって、榛名神社に一番近い公共の宿でもある「国民宿舎 榛名吾妻荘」がおすすめです。
また、「榛名湖温泉ゆうすげ」は料金設定も低価格で湯治療としてもおすすめのお湯です。
大正ロマンの画家竹久夢二がこよなく愛したお湯で、昭和初期には名曲「湖畔の宿」のモデルになったところです。

歴史

榛名神社は万葉の昔から人々に愛されてきた神社で、荘厳な杜につつまれた榛名神社や数多くの道祖神など、どこか懐かしさを感じるものがあります。
本殿は噴火・雷・水源・岩山を神格化した榛名神で延喜式(927年)神名帳であり、上野国十二社中の六の宮になります。
古墳時代に山麓豪族居住地近くに祀られていた榛名神社が、天台、真言の密教徒によって道場であった、現榛名神社の岩場へまつりこまれたと思われます。
明治時代は神仏習合で、三重の扉の奥は神体岩洞中で御神体がまつられています。

榛名神社

榛名山には「幽玄の社」といって、平成14年から榛名神社の魅力を音楽を通して表現する活動があって、高崎市と社家街活性化委員会によって開催されています。
国指定重要文化財の神楽殿や榛名神社参道にある宿坊で群馬交響楽団メンバーによるコンサートと「門前そば」のセットが人気となっています。
また、榛名神社境内には「九折岩(つづらいわ)」といって不思議な形をした奇岩があります。
岩の重なり具合から「つづら折り」に見立てて名をつけたのがはじまりです。
神社から榛名山へ向かう榛名川の自然歩道の途中にその岩はあります。
榛名山周辺にはたくさんの観光地があって「夢二歌碑」「湖畔の宿記念公園と歌碑」「竹久夢二のアトリエ」「榛名山ロープウェイ」「花めぐり」「トテ車」「ホタル発生地」「ふじや釣り堀」「榛名湖レストハウス」「アブセイリングミー」「県営松の沢グラウンド」「まゆみヵ丘バンガロー」「榛名湖上花火大会」「榛名湖イルミネーションフェスタ」「ゴーカート」「キャンプ場」などがあります。

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所在地マップ

【所在地】群馬県高崎市榛名湖町

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